Sunday, 2025/06/15

  • 東京工業大学
  • 情報理工学院
  • 情報工学系
  • Switch Language
    • ja日本語
    • enEnglish (英語)

下坂研究室

Shimosaka Research Group pursuing MIUBIQ (machine intelligence in UbiComp Research)

  • ホーム
    • メンバー
    • 所在地
  • ニュース
  • プロジェクト
  • 発表論文
  • 受賞
  • アーカイブ
    • コード
    • データセット
Navigation
プロジェクト モバイルフォンセンシングによる早期目的地予測

モバイルフォンセンシングによる早期目的地予測

2017/02/04 | プロジェクト | 3958 views |

mobie-cencept

スマートフォン等の普及により収集された大量のデータを解析することで,人々が外出の際「どこに向かうのか」を予測することができるようになります.特に,なるべく早期に予測を行うことは,ユーザに対してより適切な情報を提示するほか,HEMSやBEMSへの応用など日々の生活向上に大きく貢献すると考えられます.

既に日々の位置履歴データから生活パターンをモデル化し,「いつどこにいるか」を推定する枠組みと,経路を観察することで逐次的に目的地を絞り込む枠組みが並行して提案されていますが,前者は周期的な生活行動とは異なる行動を予測することができない,後者は経路が短い移動の初期段階では精度が低いという問題があります.

そこで,私たちはこれら2つのアプローチのそれぞれの問題を補い「いいとこどり」を可能とする統計的モデルを提案しました.このモデルでは,目的地予測に用いる要素を滞在情報と経路情報の2つに分割して扱います.

まず初めに,滞在情報に加え,現在の経路と,出発地の最寄り駅から到着候補の各駅までの路線の一致度を考慮することで,電車移動に対して高精度な目的地予測を行うことを可能にするモデルを構築しました[小西ら@SigUbi49].

また,[小西ら@SigUbi49]のモデルを拡張し,現在の経路と,過去の経路との一致度を比較する予測手法を取り入れることで,電車移動によらず,あらゆる移動手段に対して高精度な予測が可能な統計的モデルを構築しました.これにより,電車移動では対応できなかった,カーナビや歩行者に対する経路誘導などへの応用が期待できます[Imai+@IMWUT2017].加えて,目的地予測の様子を可視化することにより,私たちの提案手法の性能向上の理由を定性的に評価しました[今井ら@SigUbi58].

Publications

小西達也,下坂正倫
滞在時間帯と経路情報を用いた混合最大エントロピー逆強化学習に基づく早期目的地予測
情報処理学会研究報告 第78回MBL・第49回UBI合同研究発表会, 2016

Ryo Imai and Kota Tsubouchi and Tatsuya Konishi and Masamichi Shimosaka
Early Destination Prediction with Spatio-temporal User Behavior Patterns.
Proceedings of the ACM on Interactive, Mobile, Wearable and Ubiquitous Technologies, Vol. 1, No. 4, pp. 142:1–142:19, 2017.

今井 遼, 坪内 孝太, 小西 達也, 下坂 正倫.
大規模ユーザの時空間滞在・経路パターンに基づく早期目的地予測.
情報処理学会研究報告 第58回UBI合同研究発表会, 東京都千代田区, 5 2018.

  • tweet

Comments are disabled for this post

Social Networks

  • twitter
  • rss

Recent News

  • 情報処理学会第84回UBI研究会で発表した論文が優秀論文賞を受賞しました 2025/03/05
  • LLMによるシーン中の物体の形容記述を用いた景観画像の印象予測 2025/03/04
  • 情報処理学会第87回全国大会にて研究室学生が受賞した山下記念研究賞の授賞式が行われます 2025/03/04
  • PerCom2025にて,周期的なUWBチャネルインパルス応答からのデバイスフリー行動認識について発表します 2025/02/15
  • 情報処理学会UBI研究会第85回研究発表会にて複数SISO Wi-Fiチップを用いたAoA推定,複合ウェアラブルセンサによる物体操作認識の検討 ,に関して2本の論文について発表します 2025/02/15
  • UBIシンポジウム2025にて都市動態予測に関するポスター発表を行います 2025/02/14
  • 訪問者の興味関心に基づいた大学の雰囲気分析についてIEEE Big Data 2024にて発表を行います 2024/12/13
  • 情報処理学会UBI研究会第84回研究発表会にて形容記述を用いた景観画像の印象予測に関する論文を発表します 2024/11/18
  • GPSログ・乗換検索履歴を活用した群衆混雑の予報に関する論文が 鉄道サイバネ・シンポジウムにて学生優秀論文賞を受賞しました 2024/11/18
  • 高精度な屋内測位のためのBLEビーコンの逐次的な配置最適化についてIPIN2024にて発表しました 2024/10/23

Search

Copyright 2015 · Shimosaka Research Group at TITECH